週2稼働のコンサル案件|副業や立ち上げ期にできる探し方

週2稼働のコンサル案件|副業や立ち上げ期にできる探し方

フリーランスのコンサルタントが週2日で請けられる案件は、顧問・アドバイザー型と特定テーマの伴走型が中心で、独立の立ち上げ期や本業との並行期に向いています。

ただし、週2日は「週5日の案件の40%」にあたる稼働であり、報酬の決まり方や探し方は週5日の案件とは異なります。本記事では、週2日稼働の案件の特徴、向いているケース、時間単価で比べる視点、探し方、複数案件を持つときの管理方法を、実務の目線で整理します。2026年10月時点の情報に基づきます。

週2日稼働の案件の特徴

週2日稼働の案件は、クライアントが常駐の専門人材までは必要としない場面で使われ、助言を担う顧問型と、テーマを絞って実行まで担う伴走型に大きく分かれます。

エージェント経由の案件には、稼働率40%未満の低稼働案件を取り扱う例があります。週2日稼働は、稼働率でいえば40%前後にあたる水準で、こうした低稼働の枠で紹介されることが多くなります。割合や件数はエージェントごとに異なるため、登録時に直接確認します。

顧問・アドバイザー型と特定テーマの伴走型の稼働内容を左右に並べた比較図

顧問・アドバイザー型

顧問・アドバイザー型は、定例会議への出席と相談対応を軸に、経営層や事業責任者の意思決定を支える形です。

稼働の中身は、週1回の定例会議、資料へのレビュー、チャットやメールでの相談対応が中心になります。成果物を自分で作り込むより、判断材料を示すことが仕事です。そのため、週2日分の時間をすべて作業に使うことは少なく、実際の拘束は日によって増減します。

向いているのは、すでに特定領域で実績があり、経験をもとに助言できるコンサルタントです。

特定テーマの伴走型

特定テーマの伴走型は、新規事業の立ち上げ、業務改善、PMOの一部など、テーマを絞って週2日だけ現場に入り実行を支える形です。

顧問型と違い、週2日の間に手を動かす作業が発生します。クライアント側にフルタイムの担当者がいて、その担当者を週2日で補佐する体制が典型です。契約は準委任が主流で、報酬は成果物の完成ではなく業務の遂行に対して支払われます。契約形態の違いは業務委託・準委任・請負の違いで整理しています。

稼働しない日に連絡が滞らないよう、連絡可能な時間帯と返信の目安を最初に合意しておくと運用が安定します。

週2案件が向いているケース

週2案件が向いているのは、独立直後で営業と準備の時間が必要な人と、本業を続けながら実績を積みたい人の2つのケースです。

独立の立ち上げ期

立ち上げ期は、週2日で最低限の収入の土台をつくり、残りの日を営業・実績整理・エージェント面談に充てる使い方が合います。

独立初期は、エージェント2〜3社への登録とリファラルを並行して進めるのが現実的とされます(出典:ドメイン知識ベース「案件獲得の基本ルート」)。この活動には平日の面談時間が必要で、週5日の常駐案件を最初から受けると、次の案件を探す時間が取れなくなります。週2日の案件で稼働を埋めつつ、次の案件の面談枠を確保する形です。

注意点は、収入が週5日の案件ほど積み上がらないことです。生活費の水準と、週2日案件の報酬を先に突き合わせておく必要があります。

本業と並行する場合

本業と並行する場合は、まず勤務先の副業ルールを確認し、本業の勤務時間外に収まる稼働かどうかを見極めます。

厚生労働省は、副業・兼業の促進に関するガイドラインを公表しており、モデル就業規則から許可なく他社の業務に従事しないという規定が削除されています(出典:厚生労働省「副業・兼業」、2026年10月参照)。ただし、実際の可否や届出の手順は勤務先ごとの就業規則によって異なります。雇用契約を結んだまま副業する場合は、労働時間の通算の考え方も関わります。判断に迷うときは、勤務先の人事部門や社会保険労務士に相談してください。

週2日のうち、平日の日中に確保できる日が何日あるかが現実的な制約になります。平日日中の稼働が難しい場合は、夜間・週末中心の顧問型を探す形になります。複業の始め方全般はコンサルタントの複業の始め方でも解説しています。

週2案件の報酬と、時間単価で比較する視点

週2案件の報酬は「月額単価×稼働率」で考え、案件同士は時間単価に直して比べると判断を誤りにくくなります。

提示される月額単価は原則として100%稼働(週5日)に換算した金額です。実際の収入は稼働率や稼働月数で変わります(出典:ドメイン知識ベース「稼働率と収入の関係」)。週2日案件の報酬が稼働率どおりに按分されるとは限らず、低稼働は割安になる場合も割高になる場合もあります。個別の条件は案件ごとに確認が必要です。

月額報酬を実際の拘束時間で割って時間単価を出す計算の流れ。64時間なら約9,400円、80時間なら約7,500円

案件ごとの時間単価の出し方

時間単価は、月額報酬を、その月に実際に拘束された時間で割って求めます。

  1. 入力:契約書や発注書に書かれた月額報酬と、1か月の稼働日数を確認します。出力:月額報酬の金額と稼働日数が手元に揃います。
  2. 入力:稼働日数に1日の拘束時間を掛けます。出力:契約上の拘束時間の合計が出ます。
  3. 入力:定例会議の準備、移動、チャット対応など、契約外でも発生する時間を足します。出力:実際の拘束時間が出ます。
  4. 入力:月額報酬を実際の拘束時間で割ります。出力:その案件の時間単価が出ます。

架空の例で確認します。月額60万円で週2日、月8日稼働、1日8時間なら契約上の拘束は64時間で、時間単価は約9,400円です。準備や移動で月16時間が上乗せされると拘束は80時間になり、時間単価は約7,500円に下がります。

項目

契約上の拘束のみ

準備・移動を含む場合

月額報酬(架空の例)

60万円

60万円

月の拘束時間

64時間

80時間

時間単価

約9,400円

約7,500円

同じ月額でも、拘束時間の見積もり次第で時間単価は2割ほど変わります。

拘束時間のズレ

拘束時間のズレは、契約上の稼働日数と、実際に空けておく必要のある時間との差から生まれます。

週2日の案件でも、クライアントの都合で会議が稼働日以外に入る、急な相談が来る、といった事情で実質の拘束が増えることがあります。応募前に、会議の曜日が固定かどうか、稼働日以外の連絡に対応する前提かを確認します。

稼働日と連絡対応の範囲は、契約前に書面で明示してもらうことが重要です。フリーランス・事業者間取引適正化等法では、発注事業者に取引条件の明示が求められ、口頭のみでの明示は認められません(出典:公正取引委員会「フリーランス法特設サイト」、2026年10月参照)。報酬の支払期日も、受領日から60日以内のできる限り短い期間で定めることとされています。稼働日数や連絡対応の範囲が条件に書かれていない場合は、書面での確認を依頼します。

週2案件の探し方

週2案件の探し方は、顧問マッチングサービスで公開案件を探す方法と、知人経由の小規模案件を紹介してもらう方法の2つが軸になります。

案件獲得全体の基本は、エージェント2〜3社への登録を先に済ませ、元同僚などからのリファラルを並行し、直取引は実績と信用ができてから少数持つという順序です(出典:ドメイン知識ベース「案件獲得の基本ルート」)。週2案件もこの順序の中で探します。エージェントの手数料の見方はエージェント手数料の相場と見方で確認できます。

顧問マッチングサービス

顧問マッチングサービスは、低稼働・週数日の案件を扱う窓口として使えます。

たとえばコンサルGOは、高単価・リモートワーク可・低稼働など細かな条件に合わせた提案をうたっています(出典:コンサルGO、2026年時点)。登録時の面談では、希望の稼働日数、対応できる曜日、リモート可否を数字で伝えると、案件の紹介が早く具体的になります。

探すときの手順は次のとおりです。

  1. 入力:自分の専門領域、週に空けられる曜日、希望の月額の下限を1枚のメモにします。出力:エージェント面談で伝えるための条件メモができます。
  2. 入力:総合型1〜2社と専門領域に強い特化型1社に登録します。出力:週2日条件で紹介を受けられる窓口が2〜3社そろいます。
  3. 入力:紹介された案件ごとに、稼働日の固定有無と連絡対応の範囲を質問します。出力:拘束時間の見積もりが出せる状態になります。
  4. 入力:見積もった拘束時間で時間単価を出して比べます。出力:応募する案件が絞れます。

知人経由の小規模案件

知人経由の案件は、募集が公開されないまま、顧問や単発の相談として始まることが多い探し方です。

前職の同僚や取引先から、「週に1〜2回だけ相談に乗ってほしい」といった形で声がかかります。クライアントの課題が具体的なうえ、信頼が先にあるため、条件の話が早く進みます。一方で、稼働日数・報酬・成果の範囲が口約束になりやすい点には注意が必要です。小規模でも、稼働日数、報酬、支払期日、秘密保持の範囲を書面にします。秘密保持の基本は秘密保持契約の基本にまとめています。

案件獲得の流れの全体像はフリーランスコンサルタントとはで確認できます。

週2案件を複数持つときの管理

週2案件を複数持つときは、案件間の情報の線引きと、稼働の上限を最初に決めておくことが管理の中心になります。

稼働率40%未満の低稼働案件は複数案件の掛け持ちが可能です(出典:ドメイン知識ベース「稼働率と収入の関係」)。ただし、週2日の案件を3つ持てば合計は週6日になり、1週間に収まりません。

1週間の5日間に案件Aと案件Bと準備日を配分し、稼働の上限ラインを示した週間スケジュール図

案件間の情報の線引き

案件間の情報の線引きは、競合関係にあるクライアントを同時に持たないことと、資料や連絡先を案件ごとに分けて管理することが基本です。

複数案件では、クライアントごとに秘密保持義務を負います。具体的には、次のような分け方が考えられます。

  • 保存場所:案件ごとにフォルダとアカウントを分け、他案件の資料を同じ場所に置きません。
  • 連絡手段:案件ごとに連絡先を分け、通知が混ざらないようにします。
  • 成果物の再利用:他案件で得た固有の情報は使わず、自分のフレームワークなど一般化できる部分だけを使います。
  • 競合の確認:契約前に、同業や競合の案件を持っていないかを自分で確認します。

契約に競業避止や兼業制限の条項がある場合は、契約書の内容を優先して確認します。判断に迷うときは弁護士に相談します。

稼働過多にならない上限の決め方

稼働の上限は、週の総稼働日数を決め、そこから案件ごとの日数を逆算して設定します。

  1. 入力:1週間のうち、営業・準備・休息に使う日を先に決めます。出力:案件に使える日数の上限が出ます。たとえば週5日のうち1日を営業と準備に当てれば、上限は4日です。
  2. 入力:上限の日数を、案件ごとの稼働日数で割り振ります。出力:案件Aは週2日、案件Bは週1日のような配分表ができます。
  3. 入力:割り振りの合計に、連絡対応などの余白として半日分を残します。出力:突発対応に使える余白が確保されます。
  4. 入力:新しい案件の相談が来たときに、配分表と照らし合わせます。出力:受ける場合に何を断る・調整するかが決まります。

収入面では、月額単価を12倍した年収の見立ては、案件の空白期間があると実際より高く出ます。年収の試算では、年間で2か月程度の空白(稼働率約83%)を前提に置くのが一般的です(出典:ドメイン知識ベース「稼働形態と複業・アベイラブルの実態」)。

案件の追加は、現在の案件の品質が落ちていないことを確認してから行います。品質が落ちると次の紹介につながらないためです。

出典・参考情報

  1. 厚生労働省「副業・兼業」(2026-10-10参照):副業・兼業の促進に関するガイドラインとモデル就業規則の改定内容
  2. 公正取引委員会「フリーランス法特設サイト」(2026-10-10参照):取引条件の明示と報酬の支払期日
  3. コンサルGO(2026-10-10参照):低稼働など条件に合わせた案件提案についての紹介
  4. 編集部ドメイン知識ベース:稼働率と収入の関係、案件獲得の基本ルート、稼働形態と複業・アベイラブルの実態

本記事の情報は2026年10月10日時点に基づきます。報酬や条件は案件ごとに異なるため、最新の内容は各サービスや契約書でご確認ください。

Powered by Proconnect
PMO・DX・SAP系コンサルタント案件を無料で探してみる

スキルシートを登録するだけ。専任エージェントが最適な案件を無料でご提案します。

無料でコンサルタント案件を探す
コンサルタントの歩み 編集部

Work-Xが運営するフリーランスコンサルタント向け情報メディア。PMO・BPR・DX・SAP領域の実務情報を発信しています。 運営者情報はこちら。